王道レッドについて。
大阪さよなら公演「忘れらんねえよ」を終え、カーテンコールで皆様にお辞儀をした時、心から感謝が溢れでた。今まで当たり前の事だろ!こら!ついてこいや!俺天才だから、何事も上手くいくんじゃボケ!だった僕はみんながいる事、お客さんがいる事、近鉄アート館という超どデカい舞台で大トリを務めたさせていただけた事、生きている事、一人じゃできない。そんな当たり前の事をその瞬間まで気づかなかったのだ。とにかく今までごめん。ありがとうね。
そんな感じの僕は東京にやってきた。ついてきてくれたメンバーには本当に感謝しゃしゃん。来たばかり頃は不慣れで日常生活もままならない。劇団員肩身を寄せ合った。俺らはガンバで東京はノロイに見えた。鳴り物入りのつもりだったが、東京に来たら思ったより0からのスタート。ほんと思ったより。僕らの事なんか誰もしらない。
伸びた鼻は縮こまった。荒むやん。覚えたての感謝もビル風にかき消された。
そんな時サンリオピューロランドに出会った。そこで思い知らされた。なんて僕は邪悪な生き物だったのだろ。ドンジェノサイかよ!「かわいい」「仲良く」「思いやり」この3つのハートがテーマの世界と数々のミュージカル。一見綺麗事だか、よく見てほしい。違う。外の世界はクソだ。だか、「それでも!」という精神で大人達が作ったメルヘンの国。そうか!ガンダムとサンリオ根本は一緒なんだ!
80年代バブル期に建てられたため独特な派手な懐かしさに包まれまるで母のお腹の中にゆりかごにいる。
そう、僕の心のドンジェノサイは浄化され、僕は聖なる大神官だったのだ。
痛く感銘を受けた。
あれからと言うもの、周りの環境、人々に対して感謝を忘れないように。
劇団員も人が変わったと言ってくれます。
僕もサンリオやガンダムのようにそれでも!な作品を創り届けたい。アプローチは違えど!サンリオガンダムえっちゃんこれが世界の真理です。
それが今作王道レッド。
振り返ると色々ありました。しかし、全てはえっちゃんと関わってくれた皆様。応援してくれるえっちゃらー。親とか友達、かけがえのない大切な人、そして劇団員のおかけで10年やってこれています。これからも僕には演劇をやってメッセージを発信する理由があります。ついてこい!ありがとう!よろしく!観ていてください。