劇想からまわりえっちゃん

原点回帰・愛

「原点回帰•愛」それが今季中日ドラゴンズのスローガンだ。名古屋ドームのでっかいスクリーンに選手達が代わる代わる胸にハートをつくりこの台詞を言っている。
この言葉通り僕の心のドラゴンズ魂は巻き戻っている。

時は1999年世紀末。僕は名古屋の小学生その四月、星野仙一監督率いる中日ドラゴンズはよくわかんないけど、めっちゃ勝ってた11連勝くらい。誰かがスポーツ新聞を学校にもってきていてドラゴンズの勝利を毎朝喜んだ。お昼の放送では燃えろ!ドラゴンズを合唱した。
福留、関川、ゴメス!立浪!

さして野球には興味がなかったが野球少年人気者日置くんに注目が集まるのを良しのしなかった人気者の僕もそのブームに乗っかった。とりあえず知識が足りない。そうだ。ゲームだファミスタだ。楽しく知識を吸収する吸収する好きこそものの上手なれモンスターの僕は半年シーズンを応援し、初ナゴヤドームに阪神vs中日に駆けつけた。なんと無料だった!よくわかってなかったから甲子園球場の戦いを中継し、応援するというイベントだった!なるほど!選手いねえ!

そこで感じた熱気は今でも忘れません。知らんにーちゃんとハイタッチした興奮忘れません。

その年中日ドラゴンズは優勝。翌年は横浜ベイスターズが大魔神佐々木の活躍により優勝。ミーハーに横浜ファンになっていた僕は今でも一番好きな選手は波留選手です。

あれから20年、20年前から友達とすぎちゃんと中日を応援できること。お母さんとナゴヤドームで初めて選手のいる応援ができたこと。平成最後の夏は原点回帰回帰•愛ドラゴンズ。

About The Author

劇想からまわりえっちゃん主宰青沼 リョウスケ
劇想からまわりえっちゃん 主宰。
大阪芸術大学在学中、現存の演劇に憤りを感じ、若さ故の衝動で20歳の時、劇団を結成。「大人ななんか、演劇なんか大嫌いだ」をモットーに劇作を開始する。
からまわりえっちゃんの全ての作品に出演、演出、脚本を手掛ける。
一見破茶滅茶だが、緻密に計算された繊細な演出とロマンティックなメッセージ性の高い脚本に定評がある。まるで忘れていたあの気持ちがふと染み出してくるような。
また好きが高じてガンダム一人芝居やガンダム体操を発明し、月1で公演をしている。